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美容室での顧客体験カスタマー・ジャーニー・マップとは

美容室で、集客のための販促活動を行うとき、新規集客と既存顧客のリピートの2つに分けて考えるのが常套手段です。

ただ、この「新規とリピート」の2つに、顧客を分けて考えると、ひとりのお客様が体験するという視点を忘れてしまいがちで、顧客をただの分類としてみてしまいがちになります。

 

そこで、顧客目線にたって、顧客の体験を高めるための施策を見直し、創りあげてゆこうという目的で考えだされたのが、カスタマー・ジャーニー・マップという手法です。

ご来店前の顧客から、来店後のフォローアップまでを、お一人の顧客の立場で検証し、構築しなおそうというとき、このカスタマー・ジャーニー・マップは役立ちます。

 

ジャーニーマップは、美容室の顧客が初めての予約から施術後のフォローアップまでのステップを視覚化したものです。

 

顧客ジャーニーマップの例

 

顧客の時間経過が横軸です。

時間が経過して、あなたの美容室とのかかわりが濃くなると、ステージがあがってゆきます。

それぞれのステージで、顧客がどう感じているのか、何をしているのか、顧客はどこにいるのか、を明確化させたマトリクス図が、カスタマー・ジャーニー・マップです。

 

 

 

 

たとえば、下記のような状況を、マップにまとめてみました。

 

ステージ 1: 認知 (Awareness)

  • タッチポイント: SNS広告、友人の紹介、ウェブサイト
  • 顧客の行動: 美容室の存在を知る
  • 顧客の感情: 興味、期待

ステージ 2: 検討 (Consideration)

  • タッチポイント: ウェブサイト、オンラインレビュー、SNS
  • 顧客の行動: 美容室の情報を調べる、レビューを読む
  • 顧客の感情: 疑問、期待

ステージ 3: 予約 (Booking)

  • タッチポイント: オンライン予約システム、電話
  • 顧客の行動: 予約を取る
  • 顧客の感情: 安心、期待

ステージ 4: 来店 (Visit)

  • タッチポイント: 受付、待合室、施術スペース
  • 顧客の行動: 美容室に来店、施術を受ける
  • 顧客の感情: リラックス、満足

ステージ 5: フォローアップ (Follow-up)

  • タッチポイント: メール、SNS、電話
  • 顧客の行動: 施術後のフィードバックを提供、次回の予約を検討
  • 顧客の感情: 満足、期待

 

ステージの説明

  • 認知 (Awareness): 顧客が美容室の存在を知る段階です。SNS広告や友人の紹介が主なタッチポイントと書きましたが、あなたのサロンで行っている施策をここに書いてください。
  • 検討 (Consideration): 顧客が美容室の情報を調べ、レビューを読む段階です。ウェブサイトやSNSが主なタッチポイントになるでしょう。ここの段階を考えると、顧客のレヴューをとにかく沢山あつめること、そしてそのレヴューを利用して、あちこちに配置することがいかに大事かが、ご理解いただけるのではないでしょうか。
  • 予約 (Booking): 顧客がオンライン予約システムや電話を通じて予約を取る段階。オンラインでの予約システムはいまは必須です。
  • 来店 (Visit): 顧客が美容室に来店し、施術を受ける段階。受付や待合室、施術スペースが主なタッチポイントです。ここは、あなたのサロンの開業時の気の使いどころであり、かつ、サロン運営時の平常時のあなたの腕のみせどころ、気の使いどころです。
  • フォローアップ (Follow-up): 施術後のフィードバックを提供し、次回の予約を検討する段階です。メールやSNS、電話が主なタッチポイントになります。お葉書や、お便りを、旧来から利用しておられるサロン様もあられますので、その方法をつづけられるのももちろんありです。紙のお便りは面倒ですが、顧客の記憶には残りやすいのは確実です。

 

どこに利用するか?

ジャーニーマップは、顧客の体験を視覚化し、各ステージでの顧客の行動や感情を把握するのに役立ちます。これにより、サービスの改善点を特定し、顧客満足度を向上させるための具体的な施策を講じることができます。

プレミアムサービスを新たに考案するとき、まず、カスタマー・ジャーニー・マップを書かれることをおすすめします。


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