マンツーマン美容室をこれから始めようとする人は、開業するヘアサロンへの夢でいっぱいのことでしょう。
現実には予算に限りがあると思います。でも、予算がないからと夢をあきらめることはありません。工夫次第で夢をかなえることはできます。

この連載では、開業に必要な準備のなかで、特に、ハード面の、開業の成功ポイントをお伝えします。集客や事業計画づくりなど、ソフト面も、開業に際してはむろん重要です。ではどうして、ハード面に絞って情報をお伝えしたいかというと、ハード面での出費が、開業予算のなかでかなり大きなウェイトを占めるからです。ここでの開業予算のコントロールの成否が、満足いく開業へとつなげる分岐点になるからです。

というのも、執筆者和田が過去１０年間にわたってお会いしてきた美容室経営者様で、集客はうまくいっているのに、やむなく廃業されるケースも沢山みてきました。
廃業される理由は、オープン時、不動産取得や店舗工事費にお金をかけすぎて借入金を増やしすぎたためです。お店が繁盛しているにもかかわらず、もうかった利益がほとんど借入金返済で消えてしまうばかりか、むしろそれでも足りないという悪循環におちいってしまわれていたからです。

地域に愛されるこだわり美容室を永く営んでいただきたい。
そんな思いで、開業予算のなかのハード面での予算コントロールの大切さをお伝えする連載にできればと考えております。
それは、永く愛されるお店づくりを応援させていただくことで、自分らしく過ごせる女性が１人でも増え、周りにもやさしくなれる人が増える、そんな人の輪が美容を通じて広がることを、わたくし自身の仕事のミッションにしているからです。

店舗デザインや内装工事などハード面での成功ポイントをお伝えしてゆく前に、連載をはじめるにあたり、まず、マンツーマンでこだわりの美容室をつくるための「心構え１０カ条」をまとめてみました。

次回は、心構え１０カ条　その１をお届けします。

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